2年半ぐらいぶり、ミナミヌマエビ
久しぶりに原稿を上げるなら、水槽のネタからで。
大阪府泉南市で採集したミナミヌマエビ(遺伝的な同定はせず、形態学的に)を、熱帯魚水槽に移入して1週間。
「ヒーターを使用し水温を一定に保った水槽内では通年繁殖が可能」とあるので、抱卵が楽しみです。
私の留学期間中水槽を管理してくれたI先生が、熱帯魚の淡水水槽を作ってくれて、black mollyの繁殖など、ほほえましく医局をいやしてくれているのですが、28℃設定の120cm水槽は、LED照射で藍藻、緑藻が増えています。
上部フィルターでろ過装置はあるものの、個体数も多く、コケ対策が必要です。3月5日ミナミヌマエビを別水槽として沈下し、重しとしていれた、水槽内の石を見てみました。
「コケ対策生体として有名なヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどがこの藍藻を好んで食べてくれますので水槽内」に入れるとよいとあり、緑藻がついた石をエビ水槽(かご?)に入れています。
4日間で石の頂上を覆っていた藍藻が、食餌により縮小しています。明日にも石を交換できるかもしれません。熱帯魚たちはエビが好物の様でアクリル越しにつついてきます。環境変化に適応できず死んでしまったエビ個体を熱帯魚に与えてみると、4-5匹なら一晩で食べつくすようです。コケ対策として導入したいのに、餌になりそうです。どのようにして、エビと魚を混泳させるかは今後の課題です。
紀の川市の休耕田横の水路で越冬した、マツモ1株を試しに移入しました。水路の泥に根は伸ばしたので、外来種のカホンバの可能性も否定はできません。
いずれにせよ、この環境に適応して生着しそうな感じです。水路には広範囲に繁茂していたので、もし外来種であれば、役所などに対応を確認しなければいけないかもしれません。
泉南市では、数メートル幅の耕作用水路で別の水草を採取して移入しました。
こちらも生着しそうですが、名前がわかりません。
私個人としては和歌山の里山の一部として、水系が再現できるような水槽が夢ですが、今いる熱帯魚たちも愛着もあるので、まずは、水草から環境を整えていこうかと考えています。
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/agriculturalcanal_manual_09.pdf